こじらせ雑記

三十路チビデブ独身無職子供部屋おじさんはこれから人生をどう歩むのか。 好きな事、思った事をコンプレックスに乗せて吐き出します。

父にキレてメダカが一匹死んで自己嫌悪に陥った話。

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お節介な父

先日父に激しく怒鳴ってしまった。

 

父は昔からお節介で、人の身の回りの事を勝手に手を付けては家族に注意されていた。
「気が利く」とはまだ別で、される側の気持ちを全く考えずに自身の物差しで行動してしまうものだから、ありがた迷惑になる事の方が圧倒的に多かった。

 

以前付き合っていた彼女を両親に紹介した後も、父の行動が原因で別れる要因の一つを作ってしまったこともあった。
数年前の出来事なのだが正直かなり恥ずかしい話、あれは今になっても父を許す事ができない。

 

この時反省したのは

「父にされたくない事はハッキリと前もって伝えておかなければならない」

ということだ。

これは別れ際、その彼女にも言われたことだ。

「太郎ちゃんがしっかり伝えてなかったから、こういう事になったんじゃないの?」

と。

全くもってその通りだと思った。何も言葉が出てこなかったのをよく覚えている。


しかし父はそんな風に突拍子もない事を突然したりする事もあるもんだから、まさかそんな事はしないだろうという事まで親に伝えなければならないというのは、正直しんどい。予想も出来ないし。

 

しかも僕には「子供部屋おじさん」というパラサイトをしているという負い目も、なかなかハッキリと物申せない理由の一つだ。無職が偉そうに何言ってんねんと自分なら思う。

ハッキリ言ったら言ったで「迷惑だったのか…」ととても残念そうな顔でしおしおしゅんとしてしまって、そんな父を見るのも正直かなり嫌だった。

 

メダカ鉢と父

メダカ鉢の水位がかなり落ちていたので、バケツに水を溜めカルキ抜きの為2~3日放置する予定だった。
バケツに水を溜めてから数時間後、餌やりの為再びメダカ鉢を確認すると明らかに水位が上がっている。
しかも底で沈んでいる土が水流でめくれ上がるくらい勢いよく水を投入したのにも気付いた。
カルキ抜きできていない水だし、入れる時も水を少しづつ入れて水質を慣らそうとしていたのに。
大事に育てているつもりなのに、いつもの如くなぜ誰の許可もなく勝手にそういう行動をしてしまうのか。

完全に頭に血が昇り、父に激昂してしまった。

 

まだカルキが抜けきっていない水だということ
少しずつ足して水質を慣らさなければいけないこと
自分が責任を持って育てているのだから勝手に触れないでほしいこと

 

そして「死んだらどーすんだよ!!」とただ責め立てるような事も言ってしまい、やはりしおしおしゅんとする父を見て自己嫌悪に陥った。
楽しそうに鉢を眺めている時もあったし、父も気に掛かっていたのだろう。

 

父はこういう人間だった。まず始めに伝えておかなければいけない事だった。
頭のどこかではわかっていたものの、しっかり説明はしていなかった。
父に偉そうに触らないでくれ、と言う自分が嫌だったから逃げていたのかもしれない。

昔と同じ事をしてしまった。
いや、違う。昔と同じく何もしなかった。

あの頃から僕は何も変わっていない。

 

死んでしまったメダカと自分勝手な自分。

それから次の日、一番小さいメダカの姿が急に見えなくなっていることに気がついた。
鉢の底をくまなく探しても亡骸は見あたらない。見えづらいどこかで沈んでいるか、共食いか。
最近縄張り意識の強い一番でかい奴が一番小さいメダカを執拗に攻撃していたのはわかってはいた。
メダカの習性上体格の小さい個体は虐められやすい傾向にあるらしい。


水質のせいか、メダカの習性のせいか。
色々調べた結果、そのどちらかが原因で間違いなさそうなのだが、とても複雑な気持ちになった。

 

父には「何故いつも余計なことばかりするのだろう」という気持ちと
メダカには「大切に育ててるのに何故自分達で傷つけ合うのか」という気持ちと
自分には「また人のせいにばっかしてるよ」「自分がちゃんと注意してなかったせいだろ」という気持ち。

 

早くも5匹中1匹死んでしまった。
率直な感想は、悲しいというよりかはメダカ対して申し訳ないという思いと、自分自身への残念な気持ち。

 

同じ生命を育てたカニさんの島田彩さんみたいに命を尊ぶような感情は湧いてこず、どちらかというと自分を振り返って自分にガッカリするような出来事だった。

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こういう時でも「自分が!自分が!!」って思ってしまうのはなんか本当に自分自身ガッカリする。まずメダカを慈しむ気持ちはないのだろうか。

なんなら一番デカくて餌食いまくって他の子が餌食べようとしてる所を邪魔するあいつがちょっと嫌いになってきてるし。

もうちょっと周りに気遣えよ、とメダカに対して理性を求めてしまっている。

 

生き物を飼うのは本当に難しい。

色々対策考えて、残った子達には長生きしてもらおう。

 

RIP、名もなき小さなメダカ。もうちょっと父との関わり方に向き合おうと思う。

 

 

初めてお越しいただいた方、ここまでお読みくださりありがとうございます。
そして僕はこんな人間です。

是非この記事もお読みいただけたら嬉しいです。

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