努力の仕方を聞きに行ったら叱られた話
不躾(ぶしつけ)
努力が嫌いだ。どうやって努力をすればいいのかわからない。
継続も。どうやったら続けられるのか?
ブログを始める一ヶ月前くらいから毎日考えていた。
大学時代の友人二人に声を掛けた。
一人は芸能関係で飯が食えて家族を養っているA君。
もう一人は起業して輸出業を営むB君。
卒業後の彼らは傍から見て一つの目標に一直線に走り抜けて行ったイメージだ。
実際にそれで生活が成り立っているわけだし。
そんな彼らにどうすれば努力ができるのか聞けば自分もできるのではないかという
至極浅はかな考えから人生相談があると言って彼らを呼び出した。
コメダ珈琲に集まり、アイスコーヒーを頼んで開口一番切り出した。
「努力ってどうやるの?」
二人は苦笑いをした。
A君が苦笑いをしたまま口を開く。苦笑いだが目は全く笑っていなかったので少し怖かった。
「質問の仕方が悪いよ。」
「今お前がどういう状況に置かれていて、それを説明された上でどう努力したらいいのか、というアプローチはできる。」
「それも知らずに「努力ってどうやるの?」ってのはいくらなんでもそりゃ不躾じゃないですか。」
不躾(ぶしつけ)
しつけができていないこと。無作法。
確かに。その通りだ。というかこの歳になって友人から普通に叱られたな。
叱られはしたが、妙な安心感がありホッとした。それって説明しても良かったんだと。
今自分が置かれている状況や、何故二人を呼び出したか、何故二人にこんな質問をしたのか説明した。
もっといい環境に身を置きたくて仕事を辞めたこと。
3月末に絶対ここに入りたい、という企業の最終面接で落ちたこと。
4月に入り望むような求人がほとんど無くなったこと。
緊急事態宣言が出て身動きが取れなくなったこと。貯金が底を尽きたこと。
ネットケータイも止まって毎日何もしていなかったこと、どんどん自分が嫌になっていったこと。
逃げグセがあること、下調べしすぎて最初の一歩が踏み出せないこと、結果やらないこと。
それでもどうにかとりあえず一歩踏み出してやってみたこと。
A君は話を一通り聞いてくれ、そしてまたこう続けた。
「じゃあ今(会話当時)、どうなってる?ブログを始めて5日目、毎日継続出来てる。」
「継続するだけじゃなくて、どうやったらアクセス数が伸びるのか考えてやってる。これはもう努力じゃん。」
「こんなの言い方一つで、現状で言ったら5日だけかも知れないけど努力できてる事になるよ。」
自分も話してて思った。俺努力できてたわ。
まだ5日だし自分で言うのもどうかと思うけど。
自分語り
自分語りはウザい。ダサい。という風潮があると思う。僕自身もそうだった。
合コン行ってこの人自分の話しかしねえなあなんてよく思っていたものだった。
しかし友人に面と向き合って何かを相談する時は、
自分が何を思っているのか、どうしてそう思ったのかをしっかり説明しないと
「不躾」である事を初めて思い知らされた。そして安心した。
昔から他人の意見や見解、見識、見聞を聴くのが好きだった。
しかし自分自身に染み付いてしまっているROM勢根性のせいか【※ROM(リードオンリーメンバーの略。傍観者)】
自分が本当に思っている事をあまり表に出してこなかったように思う。
もちろんいつでも出して良いわけではなく、時と場合に応じて使い分けていかなければいけないと思う。
個人がネットで自由に発信する事ができる今の時代で、自分はどう立ち振る舞うべきか。
リアルでもネット上でも、改めて考えながら「自分語り」をしていこうと思う。
以上。