こじらせ雑記

三十路チビデブ独身無職子供部屋おじさんはこれから人生をどう歩むのか。 好きな事、思った事をコンプレックスに乗せて吐き出します。

人生の転機を思い出しながら人付き合いの難しさを考えてみた。

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Hくんに人生変えてもらったはなし

感動はどうやったら生まれるか話してくれたHくんとは、自分の人生においてとても重要な出来事があった。

 

下記記事参照。

tyome-tyome.hatenablog.com

 

フリーター時アルバイトしていた居酒屋では、店長が変わったり、人がいなくなったり、気付いたら年長者で目の上のタンコブになってしまっていたりして、あんなに楽しかった居酒屋のアルバイトはだんだんつまらなくなっていった。
いつの間にかただ生活するためだけのルーティンになってしまっていた。
仕事をしているという感覚すらなかったかも知れない。

所詮バイトだし、正規雇用じゃないしという劣等感。

 

実力が伴っていないのに年齢だけで上の方になってしまったから全く頑張らない。
すぐ楽をする。嫌な事はあまりしない。新しい仕事を覚えるわけでもない。
周りも言いづらかっただろうと思う。なのに当時は自分が頑張っていない自覚は全くなかった。

 

居酒屋の年末は当たり前だがとにかく忙しい。

忘れもしない12月29日の深夜、24時に退勤する予定だったが余りにも忙しすぎる為、27時(AM3:00)頃まで残っていた。それでも仕事は片付かない。


当時Hくんは時間帯責任者、バイトリーダー的なポジションに就いていた。
僕は次の日(とはいっても日付は同じ)13時から出勤予定だった。それを見越してか、さながら少年漫画の如く
「ここは俺に任せてお前は先にいけ!!」

と言わんばかりに

「もう上がっちゃってください!今日の為にも!」
と言い僕を退勤させた。

 

次の日僕はなんとか13時に出勤はしたものの、寝不足と疲労で宴会の準備が全くできないままピークタイムに突入してしまった。


次々と来店するお客さん。同時に出勤してくる同僚たち。


「太郎さん!アレどこですか!?」
「あー!アレやってないわごめん!」
「太郎さん!!アレあります!?」
「ごめん…出来てない…。」
tr…
(;´Д`)…

 

他人に迷惑を掛けまくり泣きそうになりながら退勤時間の21時を迎えた。
キッチンメンバーに「本当にごめん」と言いながら逃げるようにキッチンを後にした。
最後Hくんに謝った時、彼は笑顔で「大丈夫ですよ!」と言いながら見送ってくれた。
次の日の大晦日、アルバイトにも関わらず毎年大晦日を休んでいた僕は地元の友人たちと横浜へカウントダウンに向かっていた。
するとHくんからメールが来た。なかなかの長文でビックリした。
何事かと思い読み進めていくと、血の気が引いたような感覚に襲われた。
だいたいざっくり、こう綴られていた。

 

家族のこと、彼女のこと、将来のこと、色々悩んでると思います。
最近頑張れてますか?年下の子たち、口には出さないけど現状の太郎さんに少なからず
不満を抱いている子もいると思います。
昨日の太郎さんが憔悴した顔で謝って帰っていた時、まだ変われるんじゃないかと思ってメールしました。
たかがアルバイトかも知れませんが、もう一度頑張ってみませんか?

 

こんな内容。
当時はショックすぎて家に帰って泣いた。次の日の元旦は泣きはらして終わった(笑)
薄々気付いてたかと言われたら全く気付いていなかったと思う。
自分も大嫌いだった目の上のタンコブに自分がなってしまっていたこと、
尊敬していた彼に指摘されてしまったこと、
何より自分が情けなすぎて惨めすぎてとにかくショックだった。

 

ひとしきり泣いたあと、スッキリしたのかとりあえず頑張ろうと思った。
尊敬する人にがっかりされたままなのがすごく嫌だったし、手を差し伸べてくれたチャンスだった。

 

変われたはなし

一度失った信頼を取り戻すのは本当に難しい。どうやったらもう一度皆に認めてもらえるか考えた。
仕事の実力は一朝一夕で身につかない事はよくわかっていたので、とにかく人が嫌がることを率先してやろうと思った。
それから自分のできる範囲で目配りし、周りをフォローしようと思った。

そんなこんなで新年から心機一転自分なりに頑張ってみた。
それがアルバイトを辞める最後の半年ちょっとになるのだが、今振り返っても一応は変われたんじゃないかなと思える、人生の転機になった出来事だった。

 

人付き合いのはなし

また前置きが長くなったが、仲の良い人に「ここが良くない所だよ」と言うのはめちゃめちゃ勇気のいることだと思う。
別に今そう言いたい人がいる訳ではなく。

 

テラハでビビが花に「あなたはこのままでは良くないと思う」と言っていたが、
真実はともかく結果的には彼女を追い詰める事になってしまった様に思う。

 

4~6月初めくらいの精神的にかなり参っていた時期、心配してくださる方が多くとても有り難かった反面、その人達に対して自分はどう反応したらいいかわからず、返事をすることが出来なかった。
その間ずっと後ろめたい気持ちで毎日しんどかった。
先日から色々な方に謝罪して回ったところ、口裏合わせしてるのかと思うくらい本当に全員の方から
「まあわかってたから別に気にしなくていいよ。」

と言ってもらえた。
とても恥ずかしかったが、嬉しかった。

 

今度は自分がそういう声を掛けたり見守ったりする立場の人間になりたいと思うのだが、声を掛けた方が良い時もあるし、黙って見守っていた方が良い時もある。


今なかなか人と会えない状況の中で、改めて人付き合いのバランスとその難しさを考えてみた。

 

兎にも角にも、今はまたそんな人達と会いたくてしょうがない。