即日完売で購入できなかったハイキュー!!特集の月刊バレーボールが届いた。
月刊バレーボール8月号
即日完売で購入できなかったハイキュー!!特集の月刊バレーボール8月号が届いた。
遂に本誌週刊ジャンプで最終回を迎えたバレーボール漫画「ハイキュー!!」。
その最終回に合わせてか、7/15に発売された月刊バレーボールではハイキュー!!特集を組んでいた。
ツイッターではハイキュー!!が数日トレンド入りしていたし、インスタでハイキュー!!を検索すると皆さん月バレに興奮している様子だった。
バレーボールに限らず、ニュースはほとんどネットの記事を閲覧し普段雑誌は購入しないのだが、皆が熱狂する月バレのハイキュー!!特集が気になってしょうがないので購入してみることにした。
発売日から2日後、インスタの投稿で店頭では即日完売し重版も早々に決まっていたそうだったが、
いやーまだ一冊くらいはどこかに残ってるでしょ…。
と思い近所の本屋6件くらいに在庫確認をしたが確かに在庫が残っているお店は1店舗もなかった。
その後オンラインで注文し首を長くして待つ事となったのだが、今日やっと本誌が届いた。
早速いつものタピオカを購入し、淵野辺公園の駐車場で拝読することにした。
腐女子のツボ
25.6ページに渡る本特集はどれも面白く、すぐに読み終えてしまった。
(※以下は筆者の独断と偏見を含んだ個人的見解ですので決して全員がこうだ!という訳ではありません。)
この特集企画を読んで一番感心した点は「腐女子のツボをよく理解している」点だ。
特にそれを感じたのが「妖怪世代特集」だ。
日本代表に選出されたハイキュー!!の登場人物たちが月バリの特集誌面に載ったのを再現したら?
という内容だ。作者の古舘先生監修の元、非常にハイキュー!!読者の心理を上手く掴んでいるなと思った。
基本的に男子学生青春部活モノの漫画購読者は女性が多い。いわゆる腐女子と呼ばれる方達だ。
彼女たちの大きな特徴の一つとして、「本誌以外の設定や妄想」を膨らませるのが得意であり、またそれを好む。
この特集で彼女たちはまず、本誌にまだ掲載されていない情報の日本代表に選出されたキャラを知ることができ、更に「あ~影山なら確かにそんな受け答えしそう!」とか、「日向は相変わらず日向らしい」とか妄想を膨らませることができる。
更にこの特集では本誌を読むことで、現実世界にいながらあたかも読者自身がハイキュー!!の世界で日本代表を応援しているかのような気分を味わうことができるのだ。
これは読者のニーズを的確に捉えたいい企画だと思った。
そして彼女達の特徴として、
SNSを始め発信力が高い
関連グッズの購買意欲が高い
という点がある。
逆に男性読者は基本的に作品を読んでも読者アンケートなどはあまり書かないし、
グッズも積極的に買う者は少ない。
その点も踏まえ本特集では作者の描き下ろしイラストが掲載されていたり、ツイッターで作者が新作カットを描いていたり、そういった点も読者の購買意欲をよく刺激し、ハイキュー!!読者が本誌を購入するに至った要因ではないかと思った。
主に男性読者はストーリーや心理描写を追って読む者が多い。
逆に女性読者はキャラやキャラ同士の掛け合いに焦点を当てて読む者が多い印象だ。
このギャップはこういったスタンスの違いからくるものだと思う。
関田誠大選手のインタビュー
個人的に良かったページは2つあった。
ひとつは日本代表セッター関田選手のインタビュー。
彼のトスの特徴は、とにかくアタッカーが打ちやすい球を上げるのが得意なところだ。
身長は176cmと高くないものの、早いセットアップとどの位置からでも正確無比なトスをアタッカーに提供する。
去年日本が大躍進したワールドカップではアタッカーがとても気持ちよさそうにスパイクを放っていたのが印象的だった。
現日本代表で一番好きなセッターだ。
そんな彼は漫画ではなくアニメ派らしく、全話は読んでいないので自身に似ているキャラはいないと答えている。
だがこれから放送される全国大会編を見れば、彼は自身に似ているプレイヤーとして宮侑の名前を挙げるだろう。瞬間の適応能力の高さと、アタッカーの実力を最大限に活かすトスは正に彼にピッタリだと思う。
人の行動を促す企画力・表現力
もう一つ良かったページは「ハイキュー!!語録」だ。
雑誌の大きな誌面を使って各巻の名シーンと名言を振り返る。
あーこんなシーンあったな~ここピンポイントで読み返したいなと思えるいい企画だと思った。(巻数と話数が載っているのも良い)
僕もブログを書いていてたまに言ってきてくれる人がいるが、「この記事を読んで新しい事始めたよ!」とか、人の心に響いてアクションを起こせるというのはとても大変なことだし、同時にとても嬉しい瞬間でもある。
この誌面を読んで、またハイキュー!!読み返したいな、と思わされたのは一本取られたと言うか、ちょっと悔しい気持ちになった。
しかもこれ、企画したのは月バレの若手社員達だという。
若い子の発想と行動力ってほんと羨ましいなあとおっさんみたいな感想を抱きつつ、
なんか負けてられないなと気が引き締まる出来事だった。
月刊バレーボール2020年8月号、記念の一冊になりました。
キレイにとっとこう。
初めてお越しいただいた方、ここまでお読みくださりありがとうございます。
そして僕はこんな人間です。
是非この記事もお読みいただけたら嬉しいです。