「おいしい」へのモチベーションが凄いのでBBQの仕込み頑張った。
美味しいものが好きだ。
電車に飛び込もうかと思ったことはあったけれど、美味しいものを食べたいという気持ちが引き止めた要因の一つでもあるくらい美味しいものを食べるのが好きだ。
BBQの買い出し担当になったので大量の肉を購入してきた。
半年ぶりのバレーボールから帰ってきて、30分くらい仮眠をとってすぐ近所のスーパーに向かった。
地元の仲間とBBQをする時は毎年、友人が相模大野の伊勢丹に入っていた精肉店から購入していた。
肉質が驚くほどよく、価格も安い。だが伊勢丹相模大野店は閉店してしまい我々は肉迷子になってしまった。
仕方がないのでスーパーの外国産安肉で我慢する。我慢はするが、最善の手は尽くしたい。
吟味に吟味を重ね、2店舗ハシゴし食材を購入してきた。
自分でも驚いたが2時間も掛けていた。一人だと量の調整が難しい。
優柔不断な上に考え込んでしまうため、固まったままその場に立ち尽くしてしまうことが多かった。
空いている時間帯で良かった。
全て仕込む。
安肉を美味しくいただくためにはどうするか。
ドリップを取ったり下味をつけたりすればいい。やることは単純だし簡単だ。
ただ、アホみたいにめんどくさい。
そしてつまらない。更に考え事をして落ち込んでしまう。
僕は今何をしているんだろう?と。
料理は仕込み八割というが正にその通りだと思う。
余計な手間だが、やれば美味しくなる。やらなければただのスーパーの肉。
どうせなら美味しい物を食べたいし、友人にも喜んでもらいたい。
居酒屋でアルバイトをしていた頃を思い出す。
逐一キッチンペーパーで肉からにじみ出たドリップを拭き取り、新しいキッチンペーパーで巻きつけラップにひとつひとつ包んでいく。
肉によってはバジルソルトを擦り込んだり、ペッパーソルトを擦り込ませたりしていく。
塩鯖は一度洗い流し10分ほど水につけ軽く塩抜きをする。
キッチンペーパーできれいに水気を取り、キッチンペーパーに巻きつけラップをする。
ニラはいい大きさに切って醤油、豆板醤、いりごま、ごま油、おろしにんにくを和えてタッパに入れる。
友人が去年作ってきてくれたものだ。とても美味しかったので真似してみた。
きゅうりは出来合いの和えダレに混ぜるだけなので叩いて一口サイズに切りタッパへ。
ホタテは皿に並べ解凍ついでに上から薄く塩をふり、ドリップを取り除く。
皿の高さを上げて傾斜をつけると効率が良い。YouTubeでお勉強した。
↓動画、とてもわかりやすく、職人さんの手際の良さが見てて気持ちいい。
半分はバジルソルト、半分はそのままにしバター醤油でいただく予定だ。
もちろんキッチンペーパー、ラップも忘れない。
〆鯖は薄皮を剥ぎ、腹に2本切込みを入れ、一口サイズに切っていく。
皿から取り出し、すぐにバーナーで炙れるようきれいに整えて更に盛り付ける。
本当は↑動画で紹介されている〆直しをしたかったが、もうそんな気力はない。
一応明日のメイン、漬け肉。
韓国旅行に行った時食べたソソカルビの味が忘れられない。
いつかまたあの店に行くことができるだろうか。
旅行前日にパスポートの有効期限が切れていることに気付いて韓国に行くことができなかったかわいいチームメイトといつか一緒に舌鼓を打ちたい。
味は再現できないが、今回は雰囲気だけでも味わいたいと思う。
にんにく・しょうがを擦り下ろし、青とうがらし・長ネギを刻む。
醤油、砂糖、豆板醤、ごま油で味を整え、ドリップをしっかり取った肉を漬け込む。
あー何やってんだろう。でもおいしいの為に我慢しよう。
23:30を回った時点で母が騒々しくて眠れないから手伝ってやると言って起きてきた。
「アンタはアタシによく似て…よくもまあこんな面倒を人のためにねえ…」
褒めてるのか自画自賛してるのか馬鹿にしてるのかよくわからないが、とりあえず野菜切ってもらったりラップ巻いてもらったりごみの分別をしてもらったりして、なんとか0時過ぎには仕込みが終わった。
普段会話は全くしないが、お礼だけはしておいた。
そして今自分の部屋でブログを書き始めたらまたうるさくて眠れないから早く寝ろと言ってドアを叩いてきたり鬼電してきたりルーターの電源を切ったりしてきているが、もう慣れっこだ。
だいたい俺の部屋の扇風機の音がうるさくて眠れないとかウソつけ静かにコソコソやっとるわ雨音のほうが絶対うるさいっつーの
ほんで隣の部屋の親父は爆音のイビキで爆睡してるっつーの
今は言えなくて悪いけど遊んでる訳じゃない。まあ時間の使い方は悪かったかも。
サーセン。
「料理人、向いているんじゃない?」
よく言われる。料理は好きだし、食べた人が喜んでくれるのはそれはそれは嬉しい。
チェーン居酒屋でアルバイトをしていて感じたことだが、自分でお店を持つということは経営者になることだ。
原価率や維持費、売上など数字とにらめっこし、料理のクオリティはもちろん接客も、そして従業員同士の人間関係もお店に関すること全てにおいて気を配らなければいけない。
そうしているうちに、自分で料理を作ることがなくなっていく。
もちろんそれらを見ながら自ら厨房に立つ経営者も数多くいる。
しかしそんな激務に望む店長さんや社員さんたちを見てきて、飲食が楽しそうとは到底思えなかった。
精神も身体もすり減っていくのが目に見えてわかった。
自分に向いていることって何なんだろう。
やりたくなくても向いていたら結局楽しくなるのだろうか。
楽しいと思っていても向いていなかったら食ってはいけないのだろうか。
やりたくて向いている仕事に就くことなんて事はできるのだろうか。
本当に今の自分は社会不適合者で会社員には向いていないのだろうか?
それとも会社員に向いているのだろうか?
自分の目指す人生の目標とは?何を目指して何をする?
何が幸せな人生なんだろう。どう生きていきたいんだろう。
色んな人のありがたい意見が頭の中を駆け巡る。
うーん、料理は哲学とはよく言ったものだ。じっくり考えよう。
そして明日は楽しもう。もう今日だけど。
初めてお越しいただいた方、ここまでお読みくださりありがとうございます。
そして僕はこんな人間です。
是非この記事もお読みいただけたら嬉しいです。