こじらせ雑記

三十路チビデブ独身無職子供部屋おじさんはこれから人生をどう歩むのか。 好きな事、思った事をコンプレックスに乗せて吐き出します。

ハイキュー!!最終話を翌週に控え、一番好きだったシーンを振り返る

バレーボールが好きだ。
中学から始めたバレーボールは今でも続けている。
入部したキッカケは幼馴染が入るから。それだけ。
厳しい部活というのは聞いていたが、幼馴染と一緒なら続けていけると思った。
この部活も弱いなりに色々あったので今度記事にしようと思う。

 

僕は一応(?)両利きで、バレーボールは左手でプレーしている。野球は右投げ。
中学・高校ともにツーセッターというシステムでセッターをやっていた。
前衛ではスパイクを打ち、後衛ではトスを上げる。
なので昔からサウスポーの選手が好きだった。
セッターは両利きの阿部裕太さん。
アタッカーは田中姿子さん、山本隆弘さん、清水邦広選手、長岡望悠選手、西田有志選手。
どのプレイヤーも憧れ羨む素晴らしいサウスポープレイヤー達だ。


ついに来週号のジャンプで最終回を迎える漫画「ハイキュー!!」でもライバル校に全国三本の指に入る左利きの大エース牛島若利くん、通称「ウシワカ」が登場する。
やはり同じサウスポーというだけで結構好きなキャラなのだが、僕が作中一番好きなシーンはこのウシワカがスパイクをブロックされるシーンだ。

 

なんか分かりづらかったのでもう一度、作中一番好きなシーンは
「月島蛍がウシワカのスパイクをブロックでどシャットするシーン」だ。

 

ツッキー

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月島蛍、通称ツッキーは主人公と同じチーム、ポジションも同じミドルブロッカー
性格は毒舌、皮肉屋。プレーは見た目通りの頭脳派。

 

主人公日向翔陽は身長162cmのほぼ素人。
対してツッキーは188cmの高身長で小学校からバレーをやっている。
主人公の日向に対しては表向きは小馬鹿にした態度をとるが、内心ではその身体能力と才能を買っており、自身と比べ敵わない存在として引け目すら感じていた。

 

初期はバレーボールを「ただの部活」と言い、他のプレイヤーが頑張ったり熱中したりするのを一歩引いて見ている。
そんなツッキーは合宿中、幼馴染の山口に「カッコ悪い」と詰められる。
ここも上記のシーンの伏線となる、かなりの名シーンだ。

 

山口は月島が主人公日向に対して
「身長も頭脳もセンスも勝っているのに何故実力で証明しようとしないのか」
と詰め寄る。
「日向に勝っても全国には強い選手がいっぱいいる。上には上がいる。
敵わないとわかっていて何故頑張れるのか、どんな原動力で動いているんだ」
と反論する。それに対して山口は更にこう詰める。

 

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先日の記事でも書いたが、仲の良い人に詰め寄るのは本当に難しい。
若い頃ならこうやって正面からぶつかれるが、大人になるとどうしてもその先を考えたり気を遣いすぎてしまいなかなか言い出せないし言い出してはくれない。
昨日紹介したNakamuraEmiさんの「大人の言うことを聞け」の歌詞でも出てくる。

 

youtu.be

 

大人になったら逆に 誰も何も言ってくれない

 

大人になってそういう事がわかってからこのシーンを見ると、
若いって良いなあと感慨深い気持ちになる。

 

変わり始めるツッキー

ツッキーはそんな幼馴染の会心の一言が刺さり「お前カッコイイよ」と言う。
ここからツッキーは少しずつ変わり始める。
カッコイイとは言ったものの、ツッキーは納得できないと言う。

 

合宿中何かと目をつけられていた全国五本の指に入るアタッカー木兎(一番好きなキャラ)に
「たかが部活なのにどうしてそんなに必死にやるんですか?」
と問いかける。
木兎はツッキーに「バレーは楽しい?」と逆に問いかけてくる。
「いや…特には…」と答えるツッキー。木兎は続けて
「それはさ、へたくそだからじゃない?」と言う。

 

全国五本の指に入るアタッカーと言われても、楽しいと思うようになったのは最近。
得意だったクロス打ちをブロックにガンガン止められ、悔しくてストレートを練習しまくった。
次の試合で同じ相手に完璧なストレート打ちを決めた。「俺の時代キタ!」くらいの気分だった。
お前がバレーにハマる瞬間は

 

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今読み返して気付いた。
「好き」をもう一歩先の「楽しい」に昇華させるにはこういう努力が必要なんだ。

 

ここからツッキーは日向をライバルとして意識し、そして自身にしかできないプレーも「意識」するようになる。
得意なブロックを更に高めるために他校の先輩に教えを乞いたり、自主練に参加するようになったり、距離をとっていた兄の社会人チームに武者修行に行ったり、確実に彼は変わり始める。

 

なかなか人は変わることが出来ない。これも大人になって気付かされる事だ。
だからこそフィクションでも人が変化していく姿に憧れや羨ましさなどの感情を抱くのかもしれない。

 

大好きな名シーン

前フリばかりで大変申し訳無いのだが、そんなツッキーの心境や行動の変化があっての作中最も好きなシーンだ。

春高バレーの地区予選最終戦の県大会決勝、全国三本の指に入る大エースウシワカ率いる白鳥沢学園との試合。
やはり圧倒的エースウシワカのスパイクにかなり押されるも、ツッキーだけは相手セッターが嫌がるしつこく泥臭いブロックでワンタッチを積み重ねていく。

 

そしてデュースにもつれ込んだ第2セット終盤30-29で烏野のセットポイント。
白鳥沢学園セッター白布はツッキーに「ほんの少しだけネットに近く低いトス」を上げさせられてしまう。
その瞬間をツッキーは見逃さなかった。いや、むしろこの瞬間を待っていたのだ。

 

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ほんの刹那でウシワカにスパイクの軌道を誘導するツッキー。

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たかがブロック一本
たかが25点中の1点
たかが部活

 

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はいここ。ツッキーがバレーにハマった瞬間。
号泣。あんなにクールで皮肉屋で劣等感丸出しだったツッキーが。
あのツッキーがガッツポーズ。直前まで目頭が熱くなり必死に堪えていたがこの瞬間涙腺崩壊した。

木兎がツッキーに”その瞬間”を伝えたのが9巻。

そして”その瞬間”が訪れるのが19巻。

どんだけ長い伏線張ったの作者さん。


このシーン漫画で号泣したが、アニメでは更にツッキーが雄叫びを上げていてまた泣いた。アニメではこのシーンが更に細かく丁寧に描かれていて、原作者と同じくらい制作側の気合を感じた。

 

まだご覧になっていない方は漫画1~19巻まで読んでからアニメ3シーズン目の4話を是非観て号泣してほしい。

 

僕は今さっき記事にするために見返していたけどまた泣いた。

本当に大好きなシーンだ。

 

思えばこの漫画には池袋で一人もがいていた時期本当に助けられた。

今日は池袋で仕事をしていた時電車に飛び込もうか本気で悩むくらい追い詰められていた時この漫画に助けられた話も入れようかと思ったが、思いのほか熱中してしまったのでまたの機会に記事にしようと思う。

 

ともあれ古舘先生、感動をありがとうございました。

ハイキュー!!最終巻と、また誌面でお会いできる日を楽しみにしています。

 8年半お疲れ様でした。

 

以上。

 

初めて当ブログにお越しくださった方、ここまでお読みくださりありがとうございました。

自己紹介がてら、この記事もお読みいただけたら幸いです。

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